2008年01月01日
新年のご挨拶

 

                年頭所感
                             京都手描友禅組合  
                             理事長  林  實                        
 新年明けましてお目出とう御座います。組合員の皆様には、日頃から組合事業にご協力たまわりまして有難うございます。
 さて、我々を取り巻く環境も一段と厳しさが増してまいりまた。昨年より大手のナショナルチェーン呉服店の倒産の影響から発生した問題が、現在まで長く続いているように感じています。
 我々職人組合がどの様な形で生き残っていくか瀬戸際にきているように思えます。一個の事業所だけでは対応出来ない所まで追い詰められている感じが致します。
 室町や業界挙げての取り組みが、今一番必要な時期に来ていると思います。流通、生産者一体となってお客様に真面目に対応出来るシステム作りが今こそ真剣真摯に取り組まなければ、この業界はお客様に見放される時が来るでしょう。今、世間では食品の賞味期限の改ざん、中味の偽装問題がおこっています。これは何も食品の問題だけではありません。対岸の火事の様な感覚でいてはならないと思います。きっと、いずれ我々が日頃より制作している着物にも派生してくる問題だと思っております。着物に対するお客様の思いをしっかり受けとめて、今にうちに商品履歴や素材の明確化など、きちっとしておかなければいけない時期がもうそこまで来ている様に思います。
 我々の組合も積極的にこうした問題に取り組んで行こうと考えています。昨年の秋には本山山麓高台寺塔々月真院にて「ふだん着のきもの」PART?をやらせて頂きました。近畿経済産業局、京都府、京都市、京都染型組合の全面的なご協力をえて「染小紋」を手描友禅の職人達が作る一味違った安価な商品をお客様にふだん着として着ていただきたいとの思いから作らせて頂きました。発表会の当日もお天気にめぐまれ大勢の方々にみていもらい、御好評をいただき楽しい一日になりました。こうした取り組みが今後の組合運営にも必要になって来るのではないかと思います。
 時代はどんどん変化しております。その時代その時代にあった積極さが求められると思います。組合員の皆様と一緒にこの業界が少しでも良くなるように頑張ってまいりたいと思っております。   最後になりましたが、組合員の皆様のご健勝とご多幸を心よりお祈り申し上げ、新年のごあいさつといたします。